9月5日以来母の介護に努めているが、毎日の献立には苦労する。病の性格上、タンパク質は十二分にとらないといけない。且つ、塩分と糖分は控えないといけない。味付けはごく薄味!塩分は少ないほどよい。てなわけで、わが家の醤油、塩、砂糖はほとんど9月5日の状態である。
 近くのスーパーに買い出しに行った時のことである。サバは結構食べているのでと、アジの干物をセレクトした。その夕食の時の会話!「小骨に気を付けてね。」と言うと「はいはい、でも、骨なんかないよ、おまえ、ほら。」との返事である。アジに骨のないはずがない!が、よく見ると、確かに腹骨は無論、中骨まで丁寧に抜いてある。そこで、昔の出来事を思い出した。
 小学1年生が給食で、魚の骨を喉に刺してしまった。以前から、身取れない子どもであったから、担任の先生は常に骨を取り除いてたべさせていたというが、保護者からはすぐに「学校でこんな危険な食べものを食べさせているとは…」と言う抗議の手紙が届いた。栄養士にその手紙を見せると、答えて曰く、「申し訳ありません、魚屋に言って中骨もよく取り除くようにします。」と。そこで校長さん、「骨のない魚なんかいるもんか!腹骨も取らずに出せ!本校の子供たちは魚を身取って食べれますと給食便りに書けるようにしろ!」と一括したそうな。さて、皆さんはどうお考えだろうか!?
 84歳の母は上手に箸を使い、最後は手で骨をつまんで、骨と骨の間の剝き身、鰭の縁側までしゃぶってしまう。お世辞にも行儀が良いとは言えないが、皿の上の骨には肉の一片もない。先日のクロムツのアラも、昨日のアジも然りである。ここまで食べてもらえれば魚も本望ではないだろうか!
 昨日のアジはやや大振りであったせいか、昨夜は身がゴリゴリするばかりで、甘みはなかった。今朝のアジは若干柔らくなり、甘みも出てきた。小鯵なら当日の夜か翌日、中アジなら翌日か翌翌日でさえも旨く食べることができそうだ。今日、妹が大事そうに持って帰ったが今夜、明日あたり旨い東京湾の金鯵を家族で楽しんでいることだろう。