明早朝に上陸らしい台風12号だが、心は早くも、通過後の釣行に!近畿・四国の方々には大変不謹慎で申し訳ないのだが、タイか、太刀魚か、黒ムツか、いやいやフグか…と悩んでいる。
 底荒れを考慮したらフグは様子見か。太刀魚は先月22日に萬栄丸さんにお世話になったが、初めてのことで、時化の後がいいのか悪いのか見当もつかない。黒ムツに至っては未経験で、皆目わからない。ネットを見て様子を見ればよいのだが、行きたいとなると、それができない。来週はまず、タイ!次に黒ムツか太刀魚!なんて作戦を立ててしまう。太刀魚なら、ドラゴンとかいう大蛇のようなやつをぜひ釣り上げてみたい。
 その太刀魚だが、萬栄丸での太刀は食いがかなり浅かったのではないだろうか?抜き上げて船内に取り込み、床に落ちた途端針が外れたことが幾度かあった。誘いも、ゆっくりまいて食い上げさせるといったことはなく、しゃくった後に何秒かステイを入れて食いを待つ。中りがなければ50センチ巻き上げてまたしゃくった後、食いつく間を与えるという釣りだった。おまけに、一日を通して「底から15メートル」と言う棚だった。テレビで見てきた太刀魚釣りとは、だいぶ異なる釣法だったのである。8月22日だけのことだったのか、はたまた新しい太刀魚釣法なのか?
 魚の習性や食性が明らかになり、それに伴い、竿や仕掛けや釣法が進化して私のようなにわか釣り師にもそこそこの釣果が期待できるようになった。逆に、常に疑問を持ち、仕掛けや誘い、合わせ方の工夫を重ねるところに釣りの楽しみがあるのではないだろうか。もちろん、釣った魚を美味しく食べることもまた、大きな楽しみである。