私にタイ釣りを教えてくれたのは、大原の㐂栄丸の佐藤船長だと言ってよい。フォールでの食わせ方や中層の攻め方など丁寧に教えてくれた。タイに関しては、釣行4回目以降は㐂栄丸オンリーだった。度々乗り合わせた今井さんにも、底の取り方から潮の早い時の投入の仕方など教えていただいた。
 その今井さんは今は無く、㐂栄丸の佐藤船長も、自ら起こした事故?事件?で、厳しい状況に置かれているらしい。現に今、㐂栄丸は休船中である。事件については藤井さんのブログ「新・頑固おやじの釣れづれ草」8月31日(今日現在、詳細は削除されていた)と9月2日に載っている。思うに、㐂栄丸は、遊漁船の免許取り消しもあるかもしれない。なんとか、そんなことにはならないでほしいと願うのだが…。
 現職中は、何かとマスコミに取り上げられやすい職場だった。社会の負託にこたえるという職務の内容からして当然のことなのだが、所属職員が事件を起こした時などは、何日もその対応に追われたものだった。法令違反や服務違反は無論、道徳的に疑義のある行為でも、職務遂行上の力量の問題でも当該職員とともに管理責任をきびしく問われた。結果、明確な法令違反はなくとも職員は信用失墜行為として、私は管理者として処分を受けることになる。おそらく多くの企業にも信用失墜行為のような定めが服務規程にはあるのではないだろうか。
 以前、このブログに書いたように、私は趣味として射撃や狩猟を楽しんでいる。が、銃の所持の根拠となる銃刀法や火取法がこれまた厳しい。銃にかかわりのない素行、例えば、喧嘩で傷害事件などを起こしたり、借金取りに押しかけられたり、近所とのトラブルや同居親族の不祥事でも銃の所持許可が取り消されてしまう。3年間の所持期間終了前に、更新手続きをするが、公安委員会は「再審査である」との立場で、制服警官による近所の聞き込みをする。再審査であるから、更新中であっても許可期間を過ぎたら、許可が下り、その旨所持許可証に記載されるまでは、銃を持ち出して射撃場に行くなどすると銃刀法違反になってしまう。
 法は最低の道徳であるという。その法は、人が人間らしく生きる最小限の道標である。捕まるまでは違反じゃないとか、嘘も突き通せば真実になるとか戯言をいうこともあるが、現実はとんでもないことである。一旦事が起きれば当事者や関係者のみならず、想像を超える多くの人々を失望させ、苦しめ、不幸に貶めてしまう。それほど私たちが生きる現代社会は複雑に絡み合い、支えあっているのだ。