やはり10年単位の敗戦処理になるようだ。この責任を、東電と時の自民党政権に求めようとするのは許されないことだろうか?私のような小市民は気持ちの整理がつかない。
 私は60坪ほどの畑地にナスやトマト、キュウリやモロヘイヤ、トウモロコシに枝豆、キャベツ、白菜に大根などを作っている。もちろん家族では食べきれない。妹やご近所に配っている。自慢なのだけれど、評判はすこぶる良い。それは当然である。堆肥をしこたまつぎ込み、ヌカを撒き、有機肥料を腹いっぱい食べさせている。コストだの生産性だのは眼中にはない!どの野菜も瑞々しく、香りと甘みがある。消毒は最小限且つ安全な消毒薬を規定の濃度で決められた回数にしか使わない。そのあたりは、元の地主さんに教えを乞うている。その元地主さん、まだ青年であるが、よく研究し、優れた商品ですこぶる評判が良い。その師匠の教えを乞うている私の野菜も、よくて当たり前と言ったところである。「美味しい」「瑞々しくて、八百屋さんから買えなくなって…」と言われて喜んでいた。ところがである、この春からは、ハウス栽培のキュウリしかご近所に配れなくなってしまった。そう、原発事故による放射性セシウムのせいである。
 「悔しい」、と思っているうちはまだよかった。夏野菜が終わり、大根、白菜、キャベツの植え付けをしなければいけない時期になっても、畑に向かう意欲がわいてこない。