14日、金谷港K丸に釣行した。3時半に家を出て館山道を走る。空には十六夜の月がかかり、オリオンも見える。高速道の風見の吹き流しはどれも真下にたれて微動だにしない。凪の海が目に浮かぶ。港には5時前に到着。明るんだ空は雲一つない青空。微風。まだ真夏の海だ。日焼け止めを塗り、さあ釣るぞと意気込む。
 6時!港前から一斉にポイント目指して釣り船が走り出す。西に富士山、伊豆半島。南に大島。東に房総半島が。船は東京湾を北上する。この日釣り人は9人。コマセも効いて、よい釣果が期待されそうだ。お隣さんに挨拶をして、しばしクルージングを楽しむ。
 ポイントに着いてブザーの音で投入。コマセを詰替えては、さあ鯵さんごちそうですよと念力を送る。が、この日、時間延長した最後の30分に、バタバタと釣れた以外、超シブイ一日になってしまった。お隣さんや右舷の人と、「鯵釣りがこんなに難しいとは…」と、冗談とも本音とも思える会話で釣行が終わった。この日の釣果は4~13。私は6匹。2匹は立派な中鯵君だったので、快気祝いに刺身を食わせろという老母の期待にはかろうじて沿えたのである。お土産に頂いた鯵は久しぶりに煮てみたが、これも「おいしい、おいしい」と言ってくれた。
 超がつくシブイ一日だったが、反省点は多々ある。船中一匹目かと思うそこそこの中鯵を水面でばらしてしまった。棚が合っていないのだなと、次は少し上げてみた。しかしその後も巻き上げ途中でのバラシが有った。この日一番の中鯵はまさに口のわきに針掛かりしていて、タモの出番となった。私、気が短くて、じっと待つことが苦手である。コマセ釣りではしゃくりとしゃくりのインターバルが短い。ヒラメ釣りや先日のイシナギのように、こまめな棚取りが良い釣果をもたらしてくれることが多い。が、この日の鯵はコマセを振った後、ステイを長めにじっと待ったほうがよかったみたいだ。朝一の海はよく澄んでいたので、ハリスを1,5号に落とすことも試みるべきだった。早潮で、しゃくった後の巻き上げ回数をいろいろと変えてみたが、コマセの煙幕と針のイメージが描けなかった。このことが一番の敗因か?まだまだ勉強不足である。
 船長は北へ南へと一日船を走らせてくれた。しかし、東京湾を横断して剣崎方面に向かうようなことは決してなかった。金谷の金鯵を大切に思う船長の心意気だろう。近いうちに再度鯵釣りに行きたい。体高のある金鯵のあめ色に透き通る刺身は、眺めているだけで万病の薬になりそうである。
 先日の事故では64歳の方が亡くなったそうである。海は凪だったが、ライフジャケットを着用して釣りを楽しんだことは言うまでもない。