30日の金曜日、ワラサでお世話になった米元釣船店に鯵を釣りに行った。右舷に5人、左舷に私を入れて3人で定刻に出港!横須賀沖を目指す。行程20分で到着。
 この日、強風注意報や波浪注意報が出されており、横須賀沖もウサギが飛んでいる。しかし、外房や東京湾沖とは違って、うねりはなく、波も多寡が知れている。しかし、左舷は仕掛けが舞い上がって船内に吹きこまれ釣りづらい!右舷が良かったかなと思いつつ早速投入!着底後1メートル巻き上げてコマセを振り、さらに1メートル巻き上げてコマセを振った後中りを待つ。と、すぐに中々な中りがあり、巻き上げ途中も竿を絞って底に泳ぎ、思わずニンマリしてしまう。この日の釣果が約束された様なものだ。海面まで巻き上げると、美味しそうな中鯵君が…しかし、上あごではなく横にかかっている!まあ何とかなるかなと抜き上げると、案の定口切れし海底に向かって逃げられてしまった。これはいかんと、タモを用意し、棚を1メートル上げることにした。以前に書いたが、仕掛けが棚より下に漂っていると、針をくわえた鯵は、仲間の居る元の棚に戻ろうと上向きに泳ぐ。すると針は口の横にかかってしまい、結果、口切れを起こしてしまうことになる。案の定次からは上あごにかかった中鯵が10匹上がった。この分では1束も…とほおが緩む。艫のお二人はタモを使うこともなく、私の倍のペースで釣り上げていく。
 が、この後パタッと中りが止まり、悩みが始まった。棚に合わせた後、中りがないと、再度底に落とし、もう一度棚に合わせる。しかし、中りは、ない!その時、はっと気が付いた。上がってくるビシの中にはコマセの残滓もない!ビシの目が粗いようだ。このビシは家から持参したもの。無駄な時間が長く続いたが、思い切って(内気なものだから)船長に申し出て船宿のビシをお借りした。そのあとはまた体高のある美味しそうな鯵が上がってきた。状況に合わせて2メートルと3メートルを使い分けたが、コマセを振った後のステイを長めにとったほうがこの日、中りが訪れたように思う。保険で購入したアオイソメの有無には関係なかったようだ。
 沖上りの後、船宿に戻る船中から、大木戸に住む妹にクーラーを持って取りに来るようメールを送った。それにしても、今日は無駄な時間を造ってしまった。ビシの問題である。船宿ではビシの目とミンチの具合を調整しているのだから、船宿のビシをお借りするのが一番であることを再認識した。艫の方は75匹を釣り上げ、右舷の方におすそ分けをしていらした。惜福というのかな、なかなか出来ないことである。