9月8日のブログには、放射能の心配から野菜の作付の意欲がわかないと書いた。いつもはお世話になっているご近所の方々に野菜を届け、「みずみずしい」とか「甘みが違う」とか言っていただき、評判にもなっていた。それを励みに野菜つくりに精を出していたのだった。それが、「この時節、もらったほうも気味が悪いだろう」と友人に言われ、確かに!と思い、今年は自分の家の分だけを作付けしたのだった。農家の方々は皆さん、自分の生産する野菜にはプライドを持っている。そのプライドを打ち砕かれた原発事故だったのだ。ちなみに、プロの農家は、土つくりから作付け、使用した農薬の種類、濃度、回数、散布した日付等を詳細に記録している。母子手帳か育児日誌のようなものである。
 さて、今日は今季最後の巨峰2房を収穫した。土用を過ぎて開花した房で、身も小さいし、皮も厚い。去年は、父の葬儀やら納骨やらで、ハウスの中もジャングル状態!気が付いた時には巨峰はすべてハクビシンの腹に収まってしまっていた。わずかに残ったのは、デラウェアのような房が5つ6つ!
 今年は、ほとんどの房には袋をかけ、とうもろこしを食われた後はトラップをかけてハクビシンを威嚇した。その成果か、とうもろこしを食われた後はハクビシンの気配はない。が、袋かけしなかった房が消えていく。皮が落ちていないのでハクビシンではなさそうだが・・・と、ネズミの姿を目撃した。そうか、今年はネズミか!ま、袋掛けしたし、あいつはバカだから袋掛けのものまでは食えないだろうと楽観していた。ところがである。そろそろ収穫時期かなと思い、袋に手を伸ばしたら袋に全く手ごたえがない。よく見ると袋の肩が食い破られ、中には房の軸しかない!愚かな年寄りよりもネズミのほうがはるかに利口だったわけである。100をこえる房は全てネズミの腹に収まってしまった。なんのことはない!去年はハクビシンのために、今年はネズミのために、剪定をし、肥料を施し、幹の皮をむき、消毒をして、せっせと袋掛けをしていたことになる。
 安房、上総のほうではシカやイノシシ、サルの食害に農家は泣いている。フェンスを張り巡らしたり、電気柵を張ったり。それでも防げない。一年を通じて有害鳥獣駆除をしても適正個体数を確保できないで、生息範囲は広がり、被害は増すばかりである。農家の方々も生産意欲をなくし、無気力に陥るのではないだろうか!