今、大原沖から太東にかけては4、5メーターからせいぜい15メーターという浅場で小鯛が釣れている。釣れ盛っている?なんて表現があるのかないのかわからないが、最近も2回は20枚越えだった。小鯛とはいえ、浅場だから海底に向かって十分に引いてくれる。小鯛が数多く釣れる上に、船中何枚かは中ダイ、時に大ダイが釣れるのだから面白さに加え大ダイの期待まで楽しめる。さらに、外道の多さも、食いしん坊の私には魅力である。
 さて、奥と釣行した24日だが、朝、暗いうちは潮も緩く、奥も3号で底を取り、中りを出していた。テンヤの色だが、活性の高い朝マヅメ、うす暗いうちは蛍光緑を使っている。少しでも目立たせたいと思ってのことである。逆に、赤は使わない。水深が深くなったり、薄暗い中では、赤は黒く見えるからである。24日も蛍光緑の効果か、奥は真鯛だけでなくショウサイフグを良く掛けていた。海底にはフグがうじゃうじゃいるようである。が、釣れたフグはチビばかりであったので、良型の1匹をのぞき全てリリースした。10月、ショウサイフグ解禁の日には「80匹定数、早揚がり」の文字が船宿のHPをにぎわすに違いない。そのフグ釣り、朝の暗いうちは水中ライトをつけて釣る人もいるが、船の照明もあり、蛍光緑の重りを使えば十分に思う。
 タイ釣りに話をもどすと、明るくなってからは様々な色を試してみたい。というのも、真鯛には色覚があるからである。経験的には、金ラメが全般的に良く釣れるような気がする。深くて活性が低い時は赤を使う。釣具店で紫外線塗料が売り出されているが、タイには効果がないように思う。真鯛はヒラメやホウボウ、コイとは違い近紫外線に反応しないからである。
 釣った小鯛やヒラメだが、刺身の他タイ飯と潮汁、塩焼き、から揚げ、煮物、干物にして食べた。
  ここからは個人的な感想である。某メーカーの3色をローテーションしている道糸だが、今回、根掛かりの際に2回も高切れをした(道糸0.6号。リーダー2号。)。予備のリールに巻き、まだ2回しか使っていないほとんど新品の糸である。テンヤ真鯛では3色のローテーションというのは理にかなっているので発売早々巻いたのだが…。この糸、老眼には色の差が分かりにくい。5メーターのマークもない。使用してみるとこの点でも使い勝手が良くない。ちょっと前に新しいモデルが出たらしいが、この新製品はどうなのだろうか?失敗例をもう一つ。ヤリイカ用に電動リールに巻いた4号400メートルは、希望の糸がなかったために他の糸を巻いたのだが、すぐに毛羽立ち、こちらも高切れが心配である。4号の糸については、取り寄せてもらうなり、少々高価でも実績のある糸を使うようにすれば良かったと後悔している。