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 母のショートステイに合わせて、奥と二人で飯岡港幸丸のヒラメに行ってきた。奥にとってはヒラメ釣りは初めてである。前日はオモリに紫外線塗料を塗り(ヒラメは近紫外線に反応する)、根掛かりによるロストに備えて仕掛けを8本も作った。早朝?深夜?丑三つ時?2時半、三日月を眺めながら出発。10分ほど走ったところで、「金太郎の部屋のドアをロックしなかったかも?」という奥のつぶやきに急遽転進、自宅に戻った。セキュリティーは開閉センサーと空間センサーで構成されている。金太郎が家の中を自由に歩き回ると次々にセンサーが反応して侵入者と判断、警察官と警備員が出動してしまう。ドアロックを確認後再び飯岡へ向かった。

 集合時刻の4時ちょっと前に着いたが、やっぱり最後!空いていた右舷の胴間にわたしと奥、二人の名前を記入して港へ。4時半ちょっと前に河岸払い。1時間近く走って型の出る実績の高いポイントへ。ところが水色が…。捨て糸を短くして、底を舐めるように誘うが案の定ヒラメからのシグナルは思わしくない。場所替えをしたところで奥の仕掛けを落とすと、着底した瞬間あのドキドキさせるダイナミックなヒラメの中りが来た!引き込みに竿を立てると鉤掛かりした。すぐに竿を奥に渡して巻き上げさせる。ぎこちなく巻き上げると1キロ級のヒラメが姿を現した。船長の構えるタモにヒラメを誘導するよう言うと、上手くタモに収まった。
 昨今のGPSは精度1メータースケールで実績のあるポイントに船を誘導する。だから、船がスローダウンし、バックにギヤが入ったら次は「はい、どうぞ」という船長のコールのはずだ。素早く落とした釣り人の仕掛けにヒラメが食いつくというわけである。なにせ、自然界にはそうそうはエサはなく、フィッシュ・イーターといえどもいつも腹を空かせているのである。その後、型狙いのポイントはあきらめて大きく移動した。この型狙いのポイントには雷雨で増水した利根川の水が流れ込み、水色を損ね、塩分濃度や水温を下げ、魚の活性を下げてしまったのだろう。しかし、移動後は型こそ並みだが絶え間なく中りが続き、船長は大忙しである。奥も初めてのヒラメ釣りで5枚とキロ半のイナダを釣り上げた。私?2枚!船の上でも、昼食の席でも冷やかされたのは言うまでもない!佐藤船長までもが…。
 しかし、その奥、投入直後の底どりには苦労していた。ムーチングタイプの竿先を見つめ視覚だけに頼るのではなく、スプールに親指を軽く載せておくと着底でスプールの回転が止まった瞬間を明確に実感できるはずである。また、道糸の傾きを見て、船長のコールした水深+αを予想し、道糸の色を数えて着底に備えることも重要である。棚も低すぎたようで、600,700gといったソゲを釣り上げていた。
 今日は右舷の糸が船底に向かって流れる展開だった。当然、左舷の釣り師には厳しい一日となリ、14人中坊主の方も左舷から二人出てしまった。また、ミヨシから艫にゆるりと流れていたので右舷ミヨシが特等席になリ、ミヨシ1番の方が14枚で竿頭だった。