身内に突然の不幸があり、先週末は沖縄にいた。那覇空港では手荷物とは違う場所に釣竿が届けられていて、羽田から沖縄に釣りに来ている人がいることを知った。今回はANAに搭乗したが、往復ともジャンボで、那覇空港ではピカチュウジャンボの離陸までも見て、まだジャンボが飛んでいることを知った。席は主翼の後ろだったので、かなりのエンジン音だった(前回はコクピット真下の席で、シートも大きく音も静かだった)。が、日ごろの疲れか、良く寝た。もっとも、釣り師はあの漁船のエンジンの騒音と振動の中でも平気で寝るので、それに比べれば、まだまだ静かな方?
 亡くなられた方は85歳。いつもと変わりなく床に就いたのだが、深夜になって胸が苦しくなり、呼吸ができないと訴え救急搬送されたのだが、助からなかった。当日もいつも通りにウォーキングもしていたという。前兆は皆無だったらしい。我々の退職者の会などでは「ぴんぴん、コロリ!と逝きたい。」などという会話が交わされるが、まさにその言葉通りの逝き方だったらしい。同居している子どもたちからも、苦しまずにだれの世話になるでもなく、静かな死だったという言葉が交わされていた。が、奥さんの言葉は違っていた。「ひと月でいいから、世話をしたかった。前の日には『お前の方が先に逝け。そのあとおれが逝くから。』と言っていたのに。」と言って肩を落としていた。いつも笑みを絶やさない、上品な女史だったが、祭壇の前にちょこんと座り続けている憔悴しきった姿が痛々しかった。私が急逝した時、奥はさて、なんとのたまうのだろうか?
 あすは鯵釣りを計画していたのだが、飛行機に3時間、バスに1時間ちょっと縛り続けられたせいか持病の腰痛が出てしまい断念せざるを得ない。アジの脂もそろそろ腹に移動が始まる。旨いうちに釣行したいのだが。