藪蚊である。
 台風は静岡辺りに上陸しそうな気配だ。とすると、進路の右側に入りそこそこの風が吹きそうだ。百姓モドキにとっては「ウム~野分か!」と安穏としていられない。早速、繰り返し強い雨が降る中、ハウスを締めに畑に足を運んだ。釣り師で俄か百姓のこと、合羽はいくらでもある。上だけを羽織り、ハウスを締め、事は序でとシソやモロヘイヤ、嫌いなゴーヤ、トマトとピーマンを収穫した。今日と明日の分である。ふと足元を見ると、ジェジェジェ!半ズボンと長靴のわずかな隙間に我先にと藪蚊がたかっている。うちの畑、以前から藪蚊達の住処にはなっていたのだが、毎日食べる葉物もあるため駆除できないでいたから当然といえば当然の話である。しかし、この強い雨の中を律儀なことである。一回「バチッ」と叩くと3匹も4匹も叩き潰せた。
 藪蚊のセンサーにはいつも感心させられる。車から降りて、リアハッチを開けている間にもう藪蚊がたかってくる。ものの10秒とはかからない。スゴイ!加齢臭が好きなのかな?フグやタイもスゴイ!あの腐ったような青柳を喰いながら腹をこわしたフグにはお目にかかったことがない。きっと、強靭な胃腸を持っているに違いない。タイはあの恐ろしい鉤が2本も潜んでいるのも物ともせずエビをかすめ取っていく。君の勇気?喰い地には脱帽です。藪蚊君、フグ君、タイ君、君たちは本当にスゴイ!台風が通り過ぎて3日もしたら会いに行くからね。