22日のクラブのアジ釣り大会でのことである。大潮当日の猿島沖は水深こそ30メーター弱だが潮がカッ飛んでいて、40メータを楽に超えてしまう。貸し竿の人たちは3号の道糸に30号ビシなのでかなり底が取りづらい様だった。そんな一人のS氏、艫の特等席なのだが釣果が芳しくない。見かねた船長がコマセの振り方や棚の取り方等々を付きっきりでレクチュアすると間もなく、40センチはあろうかという立派な大アジが!操舵室を飛び出して「今巻いちゃダメ!ハイ巻いて巻いて。竿立てて、立てて!こっちこっち!」と指示を出しながらタモですくい取る船長の興奮した顔と釣った当人の必死な?真剣な顔の対比が面白かった。取り込んで間もなくまた船長が飛び出していく。その行く手にはまたもやS氏が!先ほどではないけれどもこれまた立派な大アジ君が海面から顔をのぞかせた。当日の釣果は15匹から37匹。私は頭に1匹足りない36匹だった。釣り座がミヨシ2番にしてはまぁ善戦だろう。大物といえば紛れもない大物、1メーター強のサメを釣ったのだが、いかんせんタモに頭しか入いらず、東京湾にお帰り願った。夜は握りずしだったが、アジの上に、すリ卸しの生姜と刻んだ長葱、微かに香りがつく程度の卸したニンニクを醤油で混ぜたものを載せてみた。文句のつけようがないほどのプリプリ且つ脂ののった絶品アジと良く合い奥も母も相好を崩しっぱなしだったことは言うまでもない。味噌汁はアジの皮とアラで取った出汁にタマネギで甘みを加え、お隣さんからいただいた野生のクレソンをたっぷりと入れた。ちょっと七味を振り、これまたおいしかった。翌日は大アジうをフライにしたが、肉厚の、釣り師以外口にすることのできない素晴らしいアジフライだった。奥が「どんな魚屋のアジよりおいしい。」と言ってくれたのはもう一回アジ釣りに行けというサインに違いない。が、タイも待っている。フグも私を待っている。ウムゥ~、悩む!
 台風27号の来襲に向けて大原では23日には綱取りを終えたらしい。が、21日、専業農家を営む狩猟仲間とお茶した時は「前ほどじゃないよ。」といたってのんびりした調子だった。板子一枚下は・・・という状況と常に大地に足が着いている人との違いだろうか。いずれにしても両者の優れた観天望気には驚かされることが多い。