20131205114147新幸丸新一船長の一言である。
 昨日の5日、午前船に乗った。12月から30分遅い5時集合になり、寝坊助の私には大原のタイも身近になったというわけである。5時10分、全員がそろったので早々に河岸払い。太東沖を目指した。たっぷり1時間走り、6時15分に第一投を40メートルの海底に送り込む。カブラは6号。かなり明るくなってはいるけれど、老眼にはやや重めの方が着底を確認しやすい。この6号選択が正解だったようで、次々と300gクラスのマダイを釣り上げることができた。新一船長も「今日はスムースに上がってきますねぇ。」と、笑いながら声をかけてくる。「思い出すようなことを!」と切り返す。そう、前々回のばらしのことである。右舷で竿を出していた若船長も「4号ですか?」と聞いてくる。「6号。」と返すと「大石さんが4号なら4号に替えようかと思って。6号はかかりが悪くないですか?」とさらに聞いてくる。「ベタ底みたいだからさ、早く落とした方がいいと思って。」と答えた。中りがひと段落したようなので、6号カブラから4号テンヤに落とすと再び中りが戻ってきた。沖上り間近、中りが少なくなったときは3号に替えようかと思ったがすでに潮型が悪くなっていた。
 11時10分、沖上り。1時間かけて大原の港に帰ってきた。最近、2回に1回は大ダイクラスをかけていたのだが、この日はかけることができなかった。しかし、掛け損なった中りの中にはきっと中ダイ、大ダイがいたはずである。だから、中ダイ、大ダイを釣るにはできるだけ数多くの魚を釣り上げることだと思う。クーラーに帰りの氷を入れてもらい、砕いていると船長が覗き込みながら先ほどのきつ~い一言を耳元でささやいた!「数はいいけどねぇ。」そう、500gが2枚であとは300g前後が11枚。リリースしたチャリコが4枚。外道は花ダイ7枚にJRA1匹だった。500gはかろうじて刺身にしたが、300gと花ダイは塩焼き用と、例の丸干しにした。
 夕方、タイを作り終えてのんびりしていると、スーパーから帰った奥が品物を並べ、手提げを振りながら「ない、無い。」とつぶやいている。買ったはずの品物が入っていないという。籠の底に忘れてしまったのかしらとつぶやいている。品物は105円の胡麻和えの素らしい。安いものだしまた買えばいいと思っていると、「きっと忘れ物で届いていると思う。明日買い物に行った時に聞いてみる。」言う。結果?届いていましたよ!今日、買い物から得意そうな顔で帰ってきたのですぐに判ったが、つくづく日本はいい国だなぁと思っていると奥が興醒めなことを口にした。ベテランの店員さんだったから、届いていなくても「ああ、届いていましたよ。」と言って棚から持ってきたのかもしれない、だとさ。