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  シンとした空気に積雪を確信して目が覚めたのは3時半だった。ハウスの積雪が心配になったが、新しく張り替えたのは確か初夏の頃だった。ならばまだ雪を滑らせてくれるはず。雪の重みでつぶれる心配はないだろうと判断し、家の周りの雪かきをすることにした。原職中だったら早朝、真っ暗なうちに出勤して雪かきをしたものだった。今はリタイアした気楽な身分、急ぐことはないのだけれど、誰かに踏み固められる前なら雪かきも楽勝?なはず。長靴を引っ張り出したり手袋を捜したりし、雪の止んだ5時から雪かきを始めた。 
 家は角地にあるので、お隣りへ1メートルさきまでするとなると雪かきをする長さは30メートルは越えそうだ。縁の下に突っ込んであった箕を使って始めたが5メートルも進んだところで早くもダウン!冠状動脈の6分の1が詰まっている身ではかなりのアルバイトなのである。玄関に横たわって休むが・・・苦しい!辛い!奥が里帰りしている今日は救急車も自分で呼ばなくてはならない。休み休みするしかないと覚悟して再開する。そろそろ休まねばとわかってはいるのだが、あと1メートル、もう1メートルとついつい無理をしてしまう。でも何とかお隣さんの前に1メートル食い込んだところまで済ませることができた。
 次はベランダの雪かきだけれど、12畳分あるのでこれは独りでは不可能と早々と判断!雪の圧力で雨戸も重いし、出口を半畳ほど除雪して金太郎と遊ぶことにした。金太郎は日本猫と異なり毛が密生しているので、雪を物ともせず進んでいく。が、今日は勝手が違うようである。反対の足を出そうとするとズボッと体が沈む。千葉の観測史上最大の積雪では多分足は床まで届いていないはずである。それでも沈下が止まるのはお腹が沈下をとどめているのに違いない。体をよじって反対の足を出すがフワフワの雪ではさほどの距離は稼げない。そのうちに「みゃぁ、みゃぁ」と泣き出した。手を差し伸べると爪を立ててかじりついてきた。腕から胸、肩、首へと登って行く。さすがに冷たかったらしい。金太郎もやはり猫だった。