痛みをこらえながら、月一の検診に行ってきた。4か月に1回の血液検査も済ませてきた。
 風もなく、爽やかで、温かい。車窓からは芽吹き始めた微かな緑と幹や枝の茶色が混じった里山が目を楽しませてくれた。木々により微妙に異なる緑に丘や林が立体感を増している。その中に桜のピンクが美しい。その桜もヤマザクラは少し朱が混じっている。これは花よりも先に芽吹いた幼く紅い葉のせい。ヤマザクラの大木が無くなり、版木の供給がなくなったと聞いたのは20年も前、伝統版画の彫師からだった。商っている店も京都に1軒になったとか。しかし、まわりの木々を見下ろす様に一際おおきく咲き誇っているヤマザクラの大木が点々とあるではないか!樹齢は判らないが、何世代もの村人を眺めてきたことだけは想像がつく。以前、小間子の県営射場の周りも今頃は林全体がピンクに染まるほどのヤマザクラで見事な春景色を見せてくれていた。が、リサーチパークやゴルフ場の開発で全て切り開かれ、今は数えるほどしか残ってはいない。残念なことだ。その山桜にも200を超える種類があるらしい。確かに花の色も木々によってわずかずつ異なっている。
 今朝の新幸丸は中ダイラッシュのようだし、幸丸では各船20尾超えだしヤリも復活したような気配だ。しかし、大きく鋭い合わせを入れるテンヤ真鯛と重い重りを使うイカにはまだまだ行けそうにない。手始めはフグか?フグなら合わせは利き上げる程度だし、仕掛けも道具も小さくて軽い。病み上がりにはうってつけの釣りだと自分に言い聞かせている。