梅雨入り前日にバラの花殻を切り取った。後は来年のお楽しみだ。雨のたびに黒星病の消毒を繰り返したこともあって今年も道を行き交う人を楽しませてくれた、と思う。立ち止まって写真を撮る人もいたり、夫婦で香りを嗅ぐ人もいたりしたから。
 花はサハラとプリンセスミチコ、あとはピース。畑の縁にたった一株ずつなのだが蔓バラ、それも大株に育ったので毎年見事に咲いてくれる。
 今年は2度、花を取られた。車で来て、しかも剪定ばさみを持参して切り取って行ったとはお隣のご主人の話だ。あまりに堂々としていたので、兄弟か知り合いの方だと思ったそうだ。一首、歌でも残して行ってくれれば粋というものなのだが。バラという花、水揚げが悪くて日持ちしない。木に咲いていれば切り花の3倍は長く咲いている。だからわが家ではバラは切り花にしない。可哀そうで切れない。
 街道沿いの農家は作物の盗難に悲鳴を上げている。特にこれからの季節、とうもろこしの被害が大きい。一株に1本しか実らせないので、10本のとうもろこしを盗まれればそだてた10株の労苦は報われないことになる。かく言う私も子供の頃は近所の畑のミカンやカキを盗って食べたものだ。学生の時は酔った勢いでスイカを盗ったこともあり決して偉そうなことは言えない。顔から火が噴出しそうだ。これって、懺悔?いえいえ終活かも!