最近は朝ドラを見るのが楽しみになってきた。が、今の花子とアンも、その前のごちそうさんも、またその前のカーネーションも、家族の生い立ちを追っているので、戦争にまつわる場面が出てくる。今週は村岡家に飼われた柴犬のテルが軍用犬に徴用されたところを流していたが、正気の沙汰とはとても思えない。防火訓練然り、竹やり然り。しかし現実に有ったことだった。
 戦争になりそうになったらおれたちがくい止めると言っていた父や叔父も他界した今、狂気の時代の再来を食い止めるのは誰の役割だろうか?私がライフルを所持した時、手慣れたしぐさでボルトを分解して見せてびっくりさせたものだった。そう、思えば父や叔父たちは戦争に行き銃を手に取って戦った世代だったのだ。父や叔父たちほどの信念と説得力を武器にして戦争への歩みを食い止めることが今の私に果たしてできるだろうか。