今年の終戦記念日に向けては例年より多くの番組が組まれていたように思う。その理由には終戦後70年ということがあったに違いない。
 NHKでも「ぜったいに繰り返してはいけない」とか「この世の地獄だ」とかいう言葉が繰り返されていた。今夜は三輪明宏と瀬戸内尼僧の対談でも戦争を阻止しようと締めくくられていた。NHKもあの会長の下でよくやるもんだと思った。そんな中、総理大臣談話は隣国やかつての戦勝国から注目を集めていた。
 ところで10年ごとに蒸し返されるような談話など出さなければ良いのにと政治の素人は考えてしまう。いっそのこと毎年8月15日に声明を出すのはどうだろうか。それでも殺された側の論理と殺した側の論理はなかなかかみ合うまい。その辺りドイツはどのように対応しているのだろうか。おそらく年に一回ではなく、毎日、日常的にナチスの行った過ちを繰り返さないための手立てを行っているに違いない。それは全ての世代に向けて事実を明らかにして繰り返さないための教育を続けているのではないだろうか。それでも殺された側の怨念が晴れることはないのではないか。関ヶ原の恨みが薩長主導の戊辰戦争につながったのだし、何年か前、彦根の市長が水戸を訪れた時、互いに市長は目を合わせなかった。 
 まだまだ知らないこと、知らされていないことがあるのではないか。沖縄戦での県知事島田叡のこともその一つだった。全てを知ったところから新しい歴史が始まるのではないだろうか。