28日、鹿島港長岡丸のヒラメ釣りへ。25日の隣の方の釣れっぷりが忘れられなくて行ったのだが、あえなく返り討ちに会ってしまった。28日の第三長岡丸はソゲばかりが目立つ貧果に終わった。第一長岡丸は型が良かったようだが、この船はキャビンが無いので冬や雨の時はつらい。出来るだけ第三長岡丸に乗るようにしているが釣果には恵まれなかった。が、海で揺られるのはいい気分だ。しかしヒラメは動きが少なくて寒いことこの上ない。

 29日、大原港新幸丸の午後船に乗ってタイを狙った。港に着くと藤井大兄の姿が有った。22日のウマ16を称えると、「孫鉤にひねりの入った眠り鉤を使ったんですよ。」と種明かしをしてくださった。なるほど、吸いこんだら掛かるというわけか!流石に研究をしていらっしゃる。軸の長いタイ鉤ばかりを何の疑いもなく使ってきたが、良いことを聞いた、早速真似てみよう。

 1215分に河岸払いをして、1時間走った。陸ははるか遠くだが、水深は40m前後から25m。大原は豊かな漁場が続く。魚も豊富で大きな漁港であることに納得する。船長の進める8号をセットして送り込む。5号までは沢山持っているが68号の手持ちが少ない。新幸丸の8号カブラだが、両隣はタングステン。カブラの大きさが異なるのでお祭りを警戒したが、それほどでもない。1投目にも中りがあったがこれは鉤掛かりしない。でも中りは多そうで楽しい釣りの予感がした。やがて小鯛を引き抜くがこれは花ダイだった。浮いているようなので着底10メーター前辺りからサミングして細かく落としこんでいくと、5mぐらい残して糸が止まった。ん、中り?と竿をあおると何やら伝わった生命反応にもう一度高く竿を立てて鉤掛かりさせた。ずしっと重い引きに中ダイは間違いないようだった。タモを持ってそばに来てくれた新一船長に「中ダイ?」と聞くと「うん。いい型だね。」と保証があったのだが・・・・。リーダーに入ったら船底に潜り込んでしまった。巻きを停めずに引っ張り出してタモに入れたのはカンパチ。船長も隣の釣り師も「食べたらカンパチの方が…。」と言ってくれるが外道は外道!残念!この後も中りが続いた。かぶらを5号テンヤに換えて釣り続けるが巻き上げの途中でばれることが続いた。原因は鉤先だろうか?爪には鋭く引っ掛かるのだが…。「なんなんだよう。」と何度も愚痴ってしまった。

 その後600gから800gを釣り沖上がりをむかえた。リリースは3枚。背中(右舷)の釣り師は美しい1.7㌔と1㌔を釣り上げていた。タイは実に綺麗だ。鱗を剥してしまうのがもったいないくらいに美しい。