端物狙いに竿を出したいが・・・餌にする小鯵が釣れない。中アジばっかりが釣れてくる。たまに大きなアジが竿を絞る今日の勘次郎丸。困ったもんだ!というぜいたくな悩み。
 ほぼ無風状態の20日の東京湾。船長から「アジは向こう合わせなんだから難しい釣りではない、棚取りとコマセをタイミングよく撒くことだけ。中りの遠い時は少なめに撒き、群れが回るまでコマセを残しておくこと。」とアドバイスされたが、釣れない時期ほど盛大に撒いてしまうのは凡人の常。そんなことを話しているうちに、それでもそよ風が吹き始め河岸払いとなった。
 港のすぐ沖、50mから55mで沖上りの13時まで釣り続け、釣果は42匹。頭は53匹を釣り上げた右隣の常連さんだった。「もっと釣っていたでしょ。」と言ってくださったが、自分が釣れているときには竿先と手元ばかり見つめていて周りが見えないのに対して、釣れていない時には次々に釣り上げている人に目が釘付けになるので常時釣り上げている様に思えてしまう。が、小生、他の人の方が大きい魚を釣り上げている様に思えてしまうのはどう説明したらよいのだろうか?きっと欲張りで、尚且つ福沢翁の最も忌嫌う他人を羨む賤しい性格なのだろう、多分。それに違いない。
 この日も一荷が3回有っただけで単発ばかりだった。勘次郎丸は探検丸を搭載しているので、水深を投入ごとに確認して海面からの棚取りで釣り続けた。棚よりも2m落として巻き上げながらコマセを撒き、鉤掛かりさせる。一荷やトリプル狙いの微調整は2点。一点は3本バリのどこに鉤掛かりしたかで待ち棚を微調整して上鉤に最初の魚を食わせようとしたこと。この点ではうまくいった。ほぼ狙い通りに上鉤に集中できたのだが、次が良くない。2匹目を掛けようと50㎝上げたり70cm上げたりして待っていると大きく引き込んだので回収する。が、2匹ともバレてしまう。これは鉤の刺さった穴が広がってしまうためだと思うが、このことは取りも直さず棚が微妙に違っていて上あごに掛かっていないためだろう。棚取りとは難しいものだ。単発の時だがこれは上手く上あごに掛かっていて、タモの出番もナチュラルリリースもなかった。魚が大きくて水深があるため、上あごに掛けないと回収できないということでもあるのだろう。
 一度、端物狙いの竿を出せたのだが、その時もワラサのエサには大きすぎた。ブリクラス?でないと口には収まらないだろう。棚を低くしてヒラメ狙いの方が良かったのかもしれない。