昨日は大原ふぐカットウ釣り大会!早々と参加を決めたのは春のイサキ大会で、船中優勝したから。またまたおいしい思いを…という賤しい思惑だったのだ。そこそこは釣れるはずという思い上がりと、数が上がれば大きい魚もいるはずという希望的作戦?だった。

 が、またもや玄関に竿を忘れてしまった。気が付いたのは高速に乗ってかなり走ってからで、取りに戻ったら間に合わない。借り竿での参加になった。受付で、船長にお願いすると固めと軟らかめの2本を届けてくれた。「すみません、では柔らか目を。」というと「両方持っていきなよ。」と2本貸してくださった。この心遣い、うれしいですね、感謝感謝!それにしても、この体たらく、歳でしょうかねぇ?それとも認知症?

 開会式の後、29人のフグ釣り師を乗せた鈴栄丸は河岸払い。まだ暗い太東沖で実釣開始となった。すぐに右舷では上がり始めたようでにぎやかだが、左舷は盛り上がらない。ミヨシの親子に1匹ずつ上がったきりだ。こりゃぁ完デコだよと完敗モードに入ってしまった。ならば遠投して広く探ろうと投げたらうまく飛ばない!糸がスムーズに出てくれないのだ。そのうち竿先を折ってしまった。まいったね。回ってきた若船長に(昨日は2人の息子さんの操船。大船長は陸番)申告し、固めの竿に替えた。

 短いピッチでポイントを探し、鈴栄丸は走る。と、8時半になってようやく念願の1匹目をカットウに掛けた。中くらいのショウサイ君だ。君を待っていたんだよ、どこにいたの?と隠れ家を尋ねるが『グー、グ~』と抗議するばかりで教えてくれない。若船長は一宮方向にまめに探索を繰り返した。やがて船を太東沖に戻し陸に近ずけると・・・バタバタと上がり始めフグ釣りらしくなってきた。が、ここでも短いインターバルで潮回りを繰り返し、薄いだろう群れの上に船を乗せてくれる。

 終わってみれば中型ばかりが16匹。リリースが2匹。頭は33匹だったがこの方は5匹で1900g以上という別格フグ師で船中はおろか、総合優勝までしてしまった。鈴栄丸ではツ抜けした方が多かった。しかし、他の8隻では45匹がアベレージだったようだ。これも若い兄弟船長がまめにポイントを探し回ってくれたおかげに違いない。フグは居る!しかもよいサイズが!おまけに浅い!昨日は深くても145m。後半のポイントは67mだった。水面では横走りを見せてくれる。寒さに向かい、定数80匹もあるかもね。大原のフグが面白くなってきましたよ、フグ師のみなさん!乗るなら鈴栄丸の兄弟舟ですよ!