久しぶりに先輩に会って教えを乞うてきた。ここでも技術は進化することを実感した。

 この先輩、結構癖のある先輩で、時に敬遠もしてしまったのだけれど、趣味の世界では私のお師匠さんである。家庭菜園も、狩猟も86歳になるこの先輩と知り合わなかったら手を染めていなかったに違いない、間違いなく。趣味の世界だけでなく職業上でも大きな助けになった。つまり、私の人生を豊かにしてくれた大恩人である。

 トウモロコシの尾花が出たので、アワノメイガ対策でプレバソンという農薬を昨年から使い始めたのだが、雄花や雌花の出穂が一様でないため度々消毒しなくてはならない。家庭菜園とは言えコーンだけで時期をずらせて150本以上植えたので管理も手がかかる。一斉に出穂してくれれば消毒も1回で済むのであるがそうはいかない。そこで新しい農薬の情報など、プロの教えを乞うたわけである。先輩、専業農家である。

 その先輩、デナポンを雄花の出穂に合わせて一つまみ落としてやるだけだというのだ。15年前?一回目の時にたしか使った農薬である。コーン栽培のビンテージ的な薬品というわけだ。後口はまだ穂が出ていないので、デナポンを使うことにして、早速1㌔パックを購入してきた。
 話は他の作物にも及び、播種方法も一粒ずつに変わったというのだ。15年前の教え宜しく3粒ずつ蒔いていたのだが、今の種はほぼ100%出芽するので1粒撒き、出芽しなかったら諦めるというのだ。知らなかった~。コーンはトレイに育苗専用土を敷き2粒ずつ蒔いたのだが、確かに100%出芽した。2本の内の1本を鋏で切って育てて畑に移植したのだが、1粒なら種の購入は半分でよいということになる。残った種は密封して冷暗所に保管すれば翌年も使えるという。農薬もそのように保管すれば5年くらい薬効があるという。農薬はすでにハウス内の冷蔵庫に保管してきたが、種は1年で破棄していた。趣味の世界の事だからコストはあまり考えず、良いものを作ることだけを心がけてきたが、これからはより安価に、より安易に作る方法を探すことも一つの楽しみになりそうだ。そのためには研究と最新技術の収集に取り組まねばならない。

 先週末から背中の激痛に襲われ呻き絶叫しのたうってきた。ボルタレンの助けを借り、何とか動けるようになったので、釣りにも行きたい。でもまずは背中に優しいフグ辺りかな。強い合わせのテンヤ鯛やコマセの釣りはまだ・・・無理だろうな。